【必読】外資系1年目のための英語の教科書

2021年7月23日

外資系1年目のための教科書

英語にも敬語・丁寧語がある、というのはご存じですか?

"Can you" と "Could you"、"Can I"と”May I”の使い分けなど、中学英語で表現方法を学びましたが、ビジネスの場ではどうでしょう?

 

2016年に外資系企業へ転職して以来、メール、電話、会議などで英語は使っていたものの、日々英語漬けという訳ではありませんでした。

2019年に転機が訪れ、2年間タイへ駐在。

直属の上司はタイ人となり、日本人は私一人だけ。日々の「報連相」も英語となり、家族と会話する以外日本語を使わない日も珍しくなくなりました。

 

駐在中、ある欧州大手トラックメーカーのヨーロッパ人幹部との打ち合わせの時、タイ人上司は流暢な英語で自己紹介、会社説明や製品説明をこなしていました。

その時、ふと私はビジネスの場での英語の使い方を知らないことを突き付けられたように感じました。

これは英語の発音や文法が適切ということではなく、ビジネスの場で使う「英語の型(フレーズ)」を知らないと感じたのです。

 

その時に出会ったのが表題の「外資系1年目のための英語の教科書」です。

実際に外資系企業へ就職・転職した人はもちろん、業務で英語を使う機会がある人は是非読んで欲しいと思い、本書で挙げられていた事例と私の実体験を交え、内容をご紹介したいと思います。

 

本書にもありましたが、

「日常会話すらおぼつかないのに、英語で仕事をするなんて自身がない

文法が間違っていたらどうしよう」

という不安もあるかと思いますが、中学までに習う英語でも十分に通用します。

私の場合は特にそうでしたが、英語が第二か国語という人の方が周囲に多い中、中学までの基礎英語に加え、ビジネスの場で使われる実践的なフレーズを叩き込み、適切なマナーや表現方法を知る方が重要です。

 

ビジネスの、英語におけるコミュニケーションの基本のキを知るきっかけになれば幸いです。

 

 

 

 

なぜこの本がおすすめなのか。

本書は5つの構成で成り立っています。

 

Chapter1:挨拶の基本
Chapter2:依頼の基本
Chapter3:メールと電話の基本
Chapter4:会議とプレゼンの基本
Chapter5:謝罪と感謝の基本

 

そして、この本の良いと感じたところは2点。

  • 各項目で紹介しているフレーズの音声を無料でダウンロードできる
  • Do'sとDon'tsや例となるシチュエーションが描かれている

 

音声はパソコンからダウンロード可でスマートフォンも一部対応とありましたが、iPhoneで問題なく音声ファイルをダウンロードできました。

音声に合わせ、実際に使う場面をイメージしながら音読することでインプットだけではなくアウトプットでき、反復して練習ができます。

また、この記事の冒頭で「ビジネスに適した英語の使い方とそのシーンにふさわしいマナー」がまとめられているとお伝えしましたが、
参考となる英語のフレーズや立場・状況ごとのシチュエーションが細かく書かれており、より実践的なシーンを想定しながら学習することができます。

 

TOEIC対策だけでは学べないビジネスの現場で活きる英語を習得するきっかけとしましょう。

 

 

紙と電子書籍、どっちが良い?

私はKindleで購入しましたが、電子書籍で読む場合はiPadのような大きい画面の方がおすすめです。

理由は左ページに英語のフレーズ例と右ページに日本語訳が書いてあるチャプターがいくつかあるためです。

 

もし電子書籍へこだわりが無い場合、紙媒体で購入して起き、仕事場の机に置いておいてサッと確認しても良いかもしれません。

Kindle Unlimitedであれば無料で読めるので、まだの方はこの機会にご登録してみてはいかがでしょうか。

 

 

私が良いなと思った事例:感謝の仕方

本書では状況に応じた感謝の表現の仕方を紹介しています。

ついつい"Thank you"とだけ伝え気味ですが、自分自身が何に感謝しているのか、具体的な用言方法をいくつかのバリエーションと共に紹介しています。

ただの"Thank you"にプラスαを付け加えることで、受け取り方が段違いだと思います。

 

以下は私の実例ですが、

Thank you for coming to our office.
「オフィスに来てくれてありがとう。」

くらいしか伝えられていませんでした。

 

しかし本書では、

Thank you for taking the time to visit our office today
「本日はお忙しい中、ご足労いただきありがとうございます。」

と紹介しています。

どちらがより丁寧かは明白です。

 

 

私が良いなと思った事例:依頼の仕方

私はこの本を読むまで知らなかったのですが、「Please + 動詞」は一方的な命令調に聞こえてしまうそうです。

日本人的感覚からすると「~をお願いします」と頼んでいるようですが、実は違います。

 

ビジネスシーンでは、"Could you (please)"や"Would you (please)"のいずれかを使う方がより丁寧でしょう。

しかし、ここで本書で紹介されていたワンポイント。

可能かどうかを聞く時:Could
⇒ 可能性を聞くため、相手に「断る」選択肢を持たせる

 

意思があるかどうかを聞く時:Would
⇒ 意思があるかどうかを聞くため、"Could you"よりも相手に心理的負担有り

 

と使い分けるそうです。

本書ではより具体的に、その他の尋ね方や丁寧度が紹介されているので是非確認してみてください。

 

 

まとめ

私の記事で紹介した事例はほんの一部です。

繰り返しになりますが、業務で英語を普段から使っている人でもマナーとしての気付きが散りばめられています。

日常的なフレーズはもちろん、メールや電話、会議とプレゼンの中での立ち回り方も本書では書かれています。

 

英語はコミュニケーション手段の一つであり、私はただ意思疎通ができるだけではなく、各々の文化に応じた正しい振る舞いを身に付けることがとても重要だと本書で認識しました。

 

少しでも英語に携わる機会のあるビジネスマンにとっての必読書とオススメしますので、是非手に取ってみてください。

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