日本人は他の国と比較してランキングが好きなようです。
人気企業ランキング、働きやすい企業トップ〇位、平均年収ランキング、住みたい街ランキングや、食べログ、価格コムなどの比較サービスもあり、実に多くの比較情報で溢れています。
就職する時、こうしたデータを参考にした人多いと思います。
他にも、平均データも簡単に知ることができます。
大卒・高卒、男女別平均年収や生涯賃金も割り出されており、自分自身が平均よりも上か下かという情報はすぐに検索、比較することができます。
しかし、現在勤めている会社が現時点でランキング上位であったり、平均より上位だからと言って安心できない世の中。
例えば、人気企業ランキング上位常連だったANAは2021年夏のボーナスの支給無し。平均年収上位に位置している金融業界のメガバンクもリストラを始め、トヨタ自動車も終身雇用は維持できないと発表しました。
変化が激しくなったこの世の中で、自分自身の業界以外の情報も常にアップデートし、今どの国、業界、地域が波に乗っているか把握できていますか?
今回は転職活動に最適な時期があるのかをマクロな視点で見定めたいと思います。
結論:要は需要と供給のバランスだ!
「有効求人倍率」という言葉を聞いたことがあると思います。
これは求職者1人あたりに何件の求人があるかを示しています。1倍以上であればチャンスが多く、1倍以下であれば求職者数よりも求人数が足りないことを指しています。
実はこうしたデータは厚生労働省が毎月公表をしています。
厚生労働省|報道発表資料のサイト:
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/index.html
細かく、多岐に渡って業界・業種・職種別、社員・パート別にも有効求人倍率が公開されており、どこで人手不足となっているかが把握できます。
他にもdodaでは転職求人倍率レポートが公開されており、業界・職種別に報告されています。
転職・求人doda|転職マーケットの”今”を知る! 転職求人倍率レポート:
https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/
肌感覚やよく目にする情報としてIT業界は今後も明るいのではと思う人は多いと思いますが、IT・通信の技術系の求人倍率は8.25倍(2021年5月発表レポートから)でした。
就職氷河期のような需要過多な時に希望する企業に就職しづらいように、需要が高まった時=景気が良い時に就職活動をするのが吉です。
私は製造業で営業をしていますが、リーマンショック以来の好成績をたたき出していた時期に転職活動をしました。
結果、新卒では絶対に入れなかっただろうなと思う企業から内定をもらうことができました。
他にも、飲食、ブライダル、旅行業界は新型コロナウイルスの影響で軒並みで景況感は良くありませんが、アウトドアやゴルフ、IT、物流、ECなどは好成績です。
希望する業界が既にあるのであれば追い風の時を狙って転職をしましょう。
業界・企業の探し方
では具体的にどの業界・企業が儲かっていたり、活躍していたりするのか。
間口の広い企業の見つけ方として、ランキングとは異なる視点で企業を探す時、実は経済産業省や厚生労働省のお墨付き企業があります。
それぞれのリンクの詳細説明は省きますが、企業探しや興味を持つきっかけになるかもしれません。
経済産業省|グローバルニッチトップ企業2020:
https://www.meti.go.jp/press/2020/06/20200630002/20200630002.html
経済産業省|女性活躍に優れた上場企業:
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/nadeshiko.html
厚生労働省|グッドキャリア企業アワード:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/career_award.html
景況感は掴めませんが、手っ取り早く業界、会社を比較診断したい人には「OpenWork(旧Vokers)」がおすすめです。
私は求人案内をもらった時には「OpenWork」をよく確認しています。
実際に働いていた社員からの口コミなので、年収以外にも残業時間や有給消化数、福利厚生についても調べられます。
詳細が非公開となっていますが、マイページ登録作業をすると全ての情報を見ることができます。
他にもざっくりとした情報を掴むには業界地図は非常に有効です。
1冊1,500円程度なのでケチらずAmazonでポチってしまいましょう。
四季報は業界天気予報を記載しており、現状と今後の展望や業界内の主要企業の平均年収を記載しているためわかりやすいです。
もっと詳細が知りたい
ここまで色々なサイトを紹介させていただきましたが、結局のところ、自分がリーチできる情報には限界があります。
これらのサイトを通じて全体感を掴みつつ、転職エージェントを通じて求人の一次情報に近い情報を掴んでおくことも重要です。
転職サイト・転職エージェントを使うべき理由はおすすめサイトは過去にまとめましたので是非ご一読ください。
-
厳選3社! 絶対に登録すべき転職サイト・転職エージェント
-
転職する時はエージェントを使い倒せ!
まとめ
こうした情報に目を通していると自分がいる業界以外の平均的な数値が頭に入ってくると思いますが、私はこうした情報をほとんど活用していませんでした。
情報として持っておいた方が良いかもしれませんが、実態感を掴むには少しマクロ過ぎる情報だと思います。
私個人的な意見としては、転職エージェントの方と1人でも良いので面談をし、具体的な求人を紹介してもらいながら、自分の市場価値調査をした方が良いと思います。
私が実際にそうですが、せっかく定めた業界・職種でも、自分自身が認知できていない求人と思わず出会うこともあるからです。
限られた時間を無駄にしないためにも、現状把握に多くの時間をかけず、実際に転職活動を行い、面談や面接を通じて自分自身で情報を掴みましょう。