外資系企業への転職を考えていたり、求人を手にして悩む人に「外資系企業は地獄なのか」について外資系メーカーで実際に勤務している私がお答えしたいと思います。
では、そもそもなぜ外資系企業が地獄と言われるのか?
それは以下の様な理由を思い浮かべる人が多いと思います。
- 英語が必須
- 激務
- 実力・成果主義
- 雇用が不安定(解雇)
- 福利厚生・退職金が無い
この記事では上記の様な不安を抱え、地獄になんぞ飛び込みたくないという人に向け、転職活動は天国にも地獄にもなりえるという話をお伝えしたいと思います。
どうすれば”地獄”を回避できる?
コンサルや投資銀行などような超上層部は当てはまるかもしれませんが、全てが前述した項目に当てはまる企業ではありません。
外資系企業の中でも欧州と米国企業があり、特に欧州企業は社員やその家族を大切にする傾向があります。
一方で、「外資系企業を一度経験すると日系企業ではもう働けない」とポジティブにもネガティブも聞こえる経験談も聞いたことはありませんか?
転職後に地獄だ、もうすぐに別の会社へ行きたいと思うのは、自分が転職時に何を避けなければならないのかが想定できていないケースがほとんどです。
先程の項目を少し書き換えてみます。
英語が必須
⇒ 英語が学べる or 学ばざるを得ない環境
激務
⇒ 仕事にフルコミットできる
実力・成果主義
⇒ 年功序列ではなく、結果に応じて報酬が与えられる
雇用が不安定(解雇)
⇒ 健全な人材の流動が行われ、窓際社員がいない
福利厚生・退職金が無い
⇒ 福利厚生分の経費が給与として支払われている
苦労を買ってでも若い内に経験をしたいと考えている人が、毎日定時で帰らされ、有休も100%消化だとしたらその人にとってその環境は地獄かもしれません。
最も避けたい状況を全力で回避する
転職を行う時、最も大切にしなければならないのは何を叶えるための転職かです。
私の場合の転職理由は以下の3つ。
- 労働環境の改善
残業時間が毎月100時間程度あり、有休消化日数4年間で2日だった - 成長している業界
海外市場に伸びしろがあるものの、今後成長していく業界ではなかった - 海外駐在
学生時代から海外で働きたいと考えており、達成したかった
現職でどのような課題があって、それを解決できる手段としての転職でない場合、無駄に高いリスクを背負って転職活動をしているかもしれません。
私はよくOpen Worksで企業情報を収集していますが、転職以前に拾える情報に限りがあり、最新の情報でなかったり、部署ごとに環境が違ったりと精度にも難があると思います。
なるべく一次側に近い情報を取得するためにも、転職サイトや転職エージェントを通じて情報収集されることをおすすめします。
以前記事にまとめているのでこちらもご参照ください。
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外資系企業で働くメリットだってある
私は2016年に転職をしましたが、転職後3年で海外駐在も経験することができ、当時転職活動中に希望していたことは叶えることができました。
メリットとデメリットは表裏一体な部分もあるので、やはり働き方に芯が無いと転職後にも気持ちが折れやすくなってしまうと思います。
参考までに、私が転職後に感じた7つの良かったことを以下の記事にまとめていますので、参考にしてみて、共感できる点が多い人は外資系企業が向いているかもしれません。
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まとめ
実は、転職活動当初はただなんとなく登録した気持ちが大きかったです。
転職エージェントと面談をしていく中で、ある担当者から怒られたのを鮮明に覚えています。
転職して叶えたい姿もない人に紹介できる求人は無いです。
他の人はおすすめの求人を紹介しますと言ってくれるのに、なぜここまで言われなければならないんだと腹が立ちながら、回答に3日猶予をもらいました。
結果、上記の転職理由を掲げ転職活動をし、何のご縁か上記の担当者経由で内定をもらうことができました。
一つ変化があったとすれば、海外で働きたい気持ちがあったものの、いつ叶うかわからない海外駐在よりも、英語が使える環境にいたいと感じました。
そして転職活動を始めた2か月後くらいから外資系企業の求人が候補としてあがってきました。
当初はただただ高年収に憧れましたが、結婚をし、1児の親となると人生の優先順位も色々と変わってきます。
スキルも陳腐化しやすく、変化の激しい時代を生き残るためにも"天国"と呼べる環境を常に探しつつ、いつでも転職できる状態こそが本当の安定に繋がっていると思います。
この記事が、ブログがそうしたキャリア形成の一つのきっかけとなれば幸いです。