外資系企業に転職する前におさえるべき3つの基礎知識

2020年5月6日

外資系企業に転職する前におさえるべき3つの基礎知識

敵を知り己を知れば百戦殆からずというように、外資系企業を転職候補にした時、あなたはどれくらい外資系企業について知っていますか?

外資系企業と聞くと、

 

・成果主義、実力主義

・UP or out(昇進 or クビ)

・徹夜だろうと休日だろうとバリバリ働く

 

といったネガティブなイメージが多いと思いますが、実際には企業の業態、もしくは業界、職種などによっても大きく文化が異なると思います。

この記事ではいわゆるトップオブトップのエリートが勤めるような金融、コンサル、GAFAなどに務めていない私から、外資系企業に転職する前におさえるべき基礎知識について3点にまとめたのでご説明します。

 

 

 

 

そもそも外資系企業の定義は?

 

まずは定義を見直してみます。

 

  • 海外企業の100%子会社、日本法人

まず思い浮かぶのが、この海外の企業が日本に進出したケース。

Googleやコカ・コーラなどがこれにあたります。

 

  • 海外企業と日系企業の共同出資

日本と海外の出資比率によって経営権が変わってくるため、その比率によって経営方針や組織のルール、文化が影響を受けると思います。

有名なケースでいうと富士ゼロックスあたりでしょうか。

日立グループあたりはこのくっついた・離れたを繰り返している印象があります。

 

  • 日系企業が買収されて外資系企業に

経営危機のあったシャープが典型でしょうか。

日本企業が海外企業にM&Aなどで買収され、外資系企業になることも珍しくありません。

私の友人の例で言うと、フジスタッフという人材サービス会社で務めていましたが、ランスタッドという人材サービス業で世界2位のオランダの会社に買収され、入社1年目で外資系企業へと変わってしまいました。

現地の文化や商習慣に馴染むため、海外企業が買収しても経営が日本主導のままという企業もあります。

 

 

外資系企業のイメージと現実

 

まず、私が転職する前に抱いていた外資系企業に対するイメージをあげてみました。

 

・社内公用語は英語
・会議、プレゼンは英語で
・英語はネイティブレベルがマスト
・上司は外国人
・ボーナスは小切手
・高給・高責任
・六本木ヒルズ(キレイなオフィス)
・よく働き、よく休む
・ある日突然ダンボールを持たされオフィスから退出命令
・女性が活躍している
・服装がゆるい(ビジネスカジュアル)

 

私の場合、外資系と言えばニューヨークのウォールストリートで働く金融マンやコンサル、IT企業くらいしか思い浮かばず、こんなイメージでした。

 

冒頭にも申し上げましたが、どの業界や会社で、どの様な職種に就くかによって大きく異なります。

 

上記イメージと入社後のギャップも含め、以下に入社後の現実を箇条書きします。

 

・給与水準は高い傾向にある
・年功序列が全く無い訳では無い
・ドライな人もいるが、人間味に溢れる魅力的な人もいる
・何歳になっても向上心を持って取り組むのは大事
・平社員の即クビは無いが、管理職は1年以内のクビも1例だけあった
・完璧な英語は必要ない
・転職者がほとんどだが、新卒者も、10年以上働く人も多い
・入れ替わりは多いため、教育したり、部下を育てる文化がほとんどない

 

ポイント

・実力・成果重視のためインセンティブによってアップダウンが激しく、場合によっては下がるケースも。

・語学力に関してはTOEICで600点もあれば歓迎されるし、TOEICが400点以下で働いている人もいる。

 

単純に英語が話せないから外資系企業を転職の検討リストから外してしまったり、逆にイメージだけで外資系企業に転職することがないように現実を把握しておくことが大切です。

米系企業か欧州系企業によってもだいぶ異なりますので、どの国の企業かは一つヒントになると思います。

 

 

外資系に転職する前の準備

 

前置きが長くなりましたが本題です。

 

転職活動を始めるにあたり、様々な準備が必要です。

私の実体験ですが、3ヶ月くらいの短期決戦をおすすめします。

実際に転職活動を始めてみるとわかるのですが、本職をこなしながら転職活動をするのはしんどいです。

そこで、簡単に応募するまでの手順を4つに分けて解説します。

 

step
1
そもそもの前提として英語は必要なの?

結局のところ、就くポジションによります。

職種にもよりますが、基本的には日本語でビジネスは行われ、顧客も99%日本人です。

入社時に英語が必須かというと必須ではないと思いますが、継続して英語を習得する意思があるかは必ず問われると思います。

 

外資系企業である以上、得たいと思った情報やメール、時には会議も英語で行われます。

一方会話においては完璧な英語である必要はなく、ビジネスレベルの英語はベターですが、マストでは無いです。

しかし、業務を円滑に勧めたり、上のポジションを狙うためには英語は必要となるでしょう。

 

この点については自分の英語レベルを正確に転職エージェントに伝えたり、実際の面接の中で、転職先が求めている英語レベルと自分の英語力がズレていないかチェックしましょう。

 

step
2
外資系企業への転職の目的は?

私が転職活動をしていた当初の目的は労働環境の改善でした。

 

・月の残業時間が100時間近く

・有給休暇は取得できない

・上司の理不尽だと思える言動や行動

 

これらが主な理由です。

 

しかし、この転職する目的を何度も自分に言い聞かせ、理由をより明確にしてください。

 

これは転職エージェントに言われたことですが、不満や愚痴だけを理由に転職活動を開始する人は多いそうです。

そして、できるだけ面接官やエージェントから高評価が得られるように嘘の転職理由を作り上げる人もまた多いそうです。

 

転職後、嘘をついてもらった内定で苦しむのは自分自身です。

 

step
3
応募書類の作成

応募書類については職務経歴書と履歴書を日英で、そして証明写真を用意する必要があります。

日本語も英語もテンプレートがネット中に転がっていますし、手書きは1社もありませんでした。

 

最も書くのが難しいのが志望動機だと思います。

学生の頃と違い、会社説明会がある訳でもなく、企業の情報を得られる方法は限られています。

 

転職する方法はいくつかあると思いますが、私は転職サイトに登録することをおすすめします。

企業に関する情報は転職エージェントに相談しましょう。自分が求める企業像と合致しているかを確認できます。

エージェントは人事担当と密にやり取りをしており、その企業に今まで入社したや、その後どの様なキャリアを進んでいるかも聞けると思うので尋ねてみてください。

 

step
4
求人探し、企業・業界研究

転職エージェントを介すメリットのもう一つが、彼らしか持っていない求人があることです。

また、エージェントはあなたの経歴を見て、可能性がありそうな案件はぶつけてきます。

自分が知らなかった企業へアプローチできるチャンスが広がります。

 

一度あなたの書類が転職サイトに登録されると、バンバンメールが飛んできて嫌になると思います。

これからは必要な情報だけに注力し、情報を削ぎ落とし、興味がある業界・企業に絞りましょう。

私の場合は最も熱意を持って取り組んでくれたエージェントに的を絞って取り組みました。

 

step
5
書類選考~内定、退職

書類選考や筆記試験、面接、内定後には待遇の交渉、退職手続きと続いていきます。

筆記試験や面接対策も必要なため、こうして読むだけでも、かなりの労力が必要となりそうだと感じますよね。

 

 

まとめ

 

個人的には、転職活動までに英語力を高めておくべきだと断言します。

 

年齢や経験にもよると思いますが、日系・外資系に限らず、転職活動時に高いレベルの英語力を持っているのは間違いなく有利です。

 

これから入社してくる新卒の中には英語がネイティブレベルで話せたり、TOEICが900点以上なんて人もいるかもしれません。

しかし、入社後に自分が活躍できる領域と英語力の掛け算によって、自分の存在感を確実に高められると思います。

 

現職の日常業務の中で自分の能力を高めつつ、目標となるような会社やポジションを知り、自分の市場価値を定期的に確かめるのは重要だと思います。

私は転職の時にお世話になったエージェントに定期的に連絡を取って、お互いに情報交換をしています。

 

転職サイトに登録すると本当に多くのメールや連絡が来るとは思いますが、いつでも転職できる高い感度や情報を持っておくのも一つのリスクヘッジになるのではないでしょうか。

 

最後に

この記事を読んでいる方は、何か現職に不満や不安があり、外資系が選択肢に入るかどうかで悩んでいると思います。

しかし、転職理由は日系・外資系であっても共通のことです。

私は転職エージェントを通じて転職しましたが、悪い転職エージェントにあたると、有名な企業名や高い年収を餌に転職させられてしまいます。

なぜなら、エージェントは転職させないと営業成績に結びつかないからです。

 

  • なぜ転職するのか自己分析をし、しっかりと軸を持って行動を開始しましょう。

 

今回は外資系企業に転職する前に押さえておさえるべき基礎知識をまとめさせていただきました。

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