成功したキャリアと言われるとどういった姿を想像しますか?
私の妻に同じ質問をしたところ、
「好きな時に、好きな場所で働けて、お金をたくさんもらっている人」
と言われ私も同意しました。
次に、どうすればキャリアの成功者になれるかと質問をすると、
「私には無理。だって(以下言い訳)」
と回答がありました。
確かに、100点満点は困難だと思います。
しかし、時間・場所・給与において全て60~80点を狙うのはいけそうだと私は思いました。
この記事では上記の様な理想像はなんとなくあるけど、具体的な方法が見当たらない人に向け、100点満点は難しくても、平均点以上を目指したキャリアのプチ成功者を目指すための方法をご紹介します。
プラスの側面から考える
「やりたい仕事が見つからない」と言われた時、真っ先に思いつく方法が長所を伸ばすことだと思います。
他にも、以下のような方法から検討される方も多いと思います。
- やりたいこと
- 得意なこと
- 好きなこと
- 人からよく褒められること
- 気付いたら集中して取り組んでいたこと
- 解決したい課題があり、それを解決できること
私の場合ですが、私は英語が得意だったのでなんとなく英語に関する仕事に就きたいと学生時代に想像していました。
そして私は留学を経験しましたが、留学していたことで自分の中で勝手なハードルを作り、いつしか英語が苦手だとすら思っていた時期もありました。
一芸に特化したその道のプロは必ずいます。英語の場合は通訳・翻訳家などで、スポーツ選手は最もわかりやすい例だと思います。
そうしたその分野のプロとして稼いでいる人と比べ、私の英語力は食べていけるレベルかと言うとおそらく難しいでしょう。
しかし、英語だけで稼ぐのは困難ですが、新卒で入社した会社で営業スキルを身に付け、英語が求められる外資系企業へ転職することで両方のスキルを活かせることができました。
この様に、まずは自分にとってプラスな気持ちが働く面から着手してみるのは苦手意識も無いため比較的スムーズにキャリアの第一歩を踏み出せる人は多いと思います。
マイナスの側面から考える
次はやりたくないことから考える消去法です。
私の妻のように、「やりたいことが無いけどお金が欲しい」と考えている人は多いのではないのでしょうか。
意外と働いてみるまで自分の向き不向きはわからないと思います。
三者面談や学校からのアドバイス、手元にあった求人、専門学校・大学の専攻や会社説明会から将来を描いていたものの、マッチしていないと感じる点はあるかと思います。
そうした時に5つの"不"から考えてみましょう。
正直、全ての領域において"不"を取り除くことはかなり困難です。ただ、いきなり自己分析をと言われても戸惑います。
そこで自分の現状を振り返り、どの点が解決されたらより幸福へ近づくのか想像してみてください。
- 不満:残業が多い、年間休日が少ない、夜勤がある
- 不安:スキルや能力が身に付かない、会社や業界の未来が明るくない
- 不快:上司・同僚と合わない、労働環境が悪い
- 不便:通勤時間が長い、旦那・妻と休日が合わない
- 不経済:給料が安い、業界全体的に平均年収が低い
もしあなたが既に働いている場合、どうしても避けたい5つの"不"を改善することでキャリアの成功へと近づくと思いませんか?
平日の起きている時間のほとんどを働く時間に費やしているからこそ、心身共に健康で働ける環境を整えるのは重要です。
もし転職活動をしたことがなく不安な方は転職エージェントに相談することをお勧めします。
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掛け算をする
ここまでプラスとマイナスの面から自分がやりたいこと、やりたくないことを見つめ直してきました。
最後は、得意・できる事にもう1つのスキルや能力を掛け算をすることを考えてみましょう。
実際に私が見てきた実例でいうと、
- 最初のキャリアは美容師。
その後タイ語を勉強。
美容師×タイ語でタイ人の富裕層向け美容室経営。 - 最初のキャリアは理学療法士。
その後アメリカの大学院へ留学。
理学療法士×英語としてアメリカで活躍。 - 最初のキャリアは機械設計。
その後特許を勉強。
機械設計×特許で活躍。
このように持っているスキルや能力の掛け算によって、希少性が生まれ人材としての希少価値が高まります。
私の場合は営業×英語が真っ先に思いつき、実践してきました。
例えば、あなたが既に持っているスキル、ここでは営業やプレゼンスキルとし、その能力が100人中上位10位に入っていたとします。
英語の例だと、TOEICで900点以上の人は上位3.5%、800点以上の人は上位12.9%のようです。
仮にTOEICの点数で800点以上を取得していたとした場合、
10位/100人の営業・プレゼンスキル × 上位10%の英語力 = 1/100の希少性を得ることができます。
好きだけでは食べていけないとよく聞きますがそれも戦略次第。
既に主軸として持っている自分の長所に対し、親和性の高いスキルを組み合わせることで希少性が高まり、市場価値が高まります。
まとめ
私はこのブログで20~30代に向けて転職を視野に入れて欲しいとブログを通じて発信をしています。
先日見ていたYouTubeの動画の中でTEDの一文が紹介されていました。
人生を決めてしまうような出来事の80%が35歳までに起こる
キャリアの最初の10年間がその後稼ぐであろう金額に指数関数的に影響する
年齢の増加に伴いステップアップしたり、新しい領域に挑戦できるチャンスは狭まってしまいます。
キャリアの賞味期限は間違いなくあります。
転職が必ずしも最適解ではないと思いますし、転職を必ずして欲しいという気も全くありません。
しかし、他社機会を検討したり、一般的な市場価値から自分の価値を見直したりする転職活動そのものは必ず行って欲しいと思います。
キャリアにおいても「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」は当てはまります。
新型コロナウイルスのような突然世界が一変するような出来事がいつ起きてもおかしくなく、人生100年時代においては変化に順応できる人こそが生き残れる時代かもしれません。
正しく努力し、自分の実現したい人生をキャリアを通じて見つけるきっかけとなれば良いなと思います。